同調効果テクニック

ある会社の昼休みに7人くらいので
一人の同僚の話をしています。
その中のAさんはその同僚とは仲がよく
友達関係にあったのですが、その集団の中では
嫌われているようでした。
「あいついろんな女に手をだしてるらしよ」
「あいつ、裏で女に会社の人間の悪口を言ってるらしいよ」
話の中でこんなことを言う人がいましたが、
はじめは「嘘だろ」と流していました。
しかし、多くの人が賛同して否定的な事を
話し続けるうちに、本当の様に思えてきて
自分まで否定的感情が芽生えてきたのです。
人は大多数派の人達の意見に流され、
同調してしまう傾向があるわけです。
ある実験でおもしろいものがあります。
10人を用意して、質問をします。
そのうち9人がサクラで一人は
その人たちがサクラとは知りません。
10人に3回質問をするのですが、
9人には同じように答えてもらいます。
そして4回目に下記のように2つの丸を見せて、
それぞれ見た目が全く同じものであるかを質問します。
○
●
サクラである9人の人達には
「全く同じものである」と答えさせ、
サクラではない一人がどういう回答をするか調べたら、
どう見ても答えは違いがあるにも関わらず、
他の9人と同じように、「違いはなく同じものである」
と回答してしまったのです。
これを心理用語で「同調効果」と言います。
人は周囲の意見に強く影響を受け、
流されてしまいやすいのが分かります。
あなたが間違った方向に流されない為にも常日頃、
「メカニズム的に影響を受けやすいのが
人間だから流されてはいけない」
と意識しておく必要があるでしょう。
しかし、心理を人間関係において
うまく利用する方法もあります。
その方法を一つ説明しておくと、
あなたの職場のおしゃべりで、
知り合いの多い人と仲良くなっておきます。
そうすると、自分の仲のいい人ということで
あなたのいい部分を話してくれる可能性が高まります。
そうすると、基本、集団の中で否定をする人は少数派ですので
大体が無難に、「そうだよなぁ、あいついい奴だよな」
と合わせてくれます。
それを多くの人が言えば言うほど、
あなたの人気が上がるというわけです。
こういったテクニックを使うのも一つの方法ですので
覚えておいてください。
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